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36話放送後

あの時代の高貴な人のお産は、邪気を払う儀式がすごいんですね。
いろいろ教わったり読んだりしつつ書いたとは言え、はっきりイメージ出来ずにいましたが、田中監督が表現した画面を見て、こういうことなのかと思いました。
お産の時に邪気を払ったり、雨乞いをしたり、即位や譲位の日を決める陰陽道は、当時の人の最先端の科学だったのだと、倉本先生が語っておられました。
今見るとアホらしいことも、真剣にやっていたのです。
お産のシーンの平安ダイナミズムがこの回の見せ場でもあるんですが、私的には「皇子様であったか」という道長の複雑な表情と、涙する百舌彦が、今回のハイライトでした。
道長にとって、彰子の子が皇子であったことは喜ばしいし願っていたことでもあったけれど、これから起きる皇位継承問題のややこしさを思って複雑な気持ちになる・・・その微妙な感じがよく表現されていたと思います。監督もあの顔をしっかり見せたかったのでしょう。まひろも、そのことを見抜いている目で道長を見てました。ステキな演出でした。
百舌彦の涙はほんの1秒くらいしか映らないのですが、胸に迫るものがありました。
本多力さん、名優です! 
今夜は、お産や五十日の儀などイベントの多い華やかな回でした。

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