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2006年05月 アーカイブ

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WOWOWが出来て15年

18日に、WOWOWの創立15周年記念イベントに出席。
パネルディスカッションにパネリストとして参加したのだが、なかなか面白かった。
パネリストは、ぴあの社長の矢内廣氏、東大名誉教授で元総務省総務審議官の月尾嘉男先生、プロデューサーの残間里江子氏、WOWOW会長の佐久間曻二氏、それに私。
ディスカッションのテーマは「放送事業を取り巻くシニアマーケットの実情」
人数の多い団塊の世代がリタイアし、エンターテイメントを楽しむようになると、大人向けのソフトが必要になるだろう。大人が見るテレビがニュースと「渡る世間~」「冬ソナ」だけでは、あまりに寂しい。
昔、漫画家の弘兼憲史さんが、「私は同世代に向かって、ずっと漫画を描いてきた。これから死ぬまで、その気持ちは変わらない」と言われたのを聞いて、うらやましいな~と思ったこともある。しかし一方で、本当に面白いものは、大人にとっても子供にとっても面白いはずだとも思う。例えわからない所を飛ばして見ても、人間が息づいていることが的確に描かれていれば、子供も必ずついて来る。どの世代に向けてドラマを書くのかと、いつも聞かれるが、私はあまり視聴者の世代を考えたことは、実はないのだ。
矢内社長の示された、各世代別の好きな音楽では、どの世代にもサザン・オールスターズが入っており、サザンの偉大さを改めて認識した。
それと、月尾先生の示されたデータで、去年、iPodに一番ダウンロードされた音楽は「君が代」だと聴いて唖然。「君が代」をダウンロードして覚えるんだろうか? 楽しむんだろうか? いろんな歌手が最近、君が代を歌うけど、いろんな歌手の「君が代」がダウンロードできるんだろうか? 
何はともあれ、これからは多チャンネルの時代。ペイテレビの時代。
多チャンネル化して、私達の仕事も広がって行くのはステキなことだし、視聴率なんてものも、あまり意味がなくなるのはいいことだ。

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お線香の煙

5月5日の子供の日に、NHKハイビジョンで、「私が子供だった頃」という番組が放送された。
私がゲストで、私の子供時代(昭和30年代)を語った番組なのだが、このページでお知らせしようと思っていて、ケロッと忘れてしまった。局内の評判はいいようなので、BSとか本放送でもやる可能性はあり、その時は、必ずお知らせしたいと思っている。
ちなみにこのページの右下にあるキャンデイッド・ネットワーク(私がマネージメントを委託している会社)のホームページの大石静の項には、必ずそういうことは掲載されている。こっちのページとあわせて見ていただけると、アッ、忘れてたということはないと思うので、よろしく。

大河の執筆は、関ヶ原の戦が終わった。
戦のところを書いていると、必ず汗が出る。やはり、いろんな武将の気持ちになってしまうのか、カッカしてしまうのだ。
10年くらい前に、倉本聡先生が、お線香を立てて執筆なさると聞き、それ以来、私も真似してお線香を立てて書いているのだが、関ヶ原の場面では、お線香の煙が、まっすぐ天井まで伸びた。そんな煙は今まで見たことがない。不思議な力に後押しされているような、何かに呪われているような、不思議な怖さがあった。


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消費税8%以上?

谷垣財務大臣が、消費税の引き上げは3%では足りないと発言していた。
税金の引き上げがやむをえない時もあるだろうが、今の税金の使い方には何ともやりきれないものがある。
その思いは、税金を取り立てる立場の税務署員だって同じだと思う。
米軍基地の引越しに、何千億というお金を日本が出すというのは、どういうことなんだろう? 政治家はこういう時に頑張らなくて、仕事をしていると言えるんだろうか。
米軍にそんなお金を出しながら、消費税を8%以上にするという発言は、あまりに無神経。絶望的な気分になった。

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