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2016年01月 アーカイブ

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コントレール ~罪と恋~

4月15日からNHK、毎週金曜10時放送(連続8回)
ドラマ10『 コントレール ~罪と恋~ 』

簡単にものがたりをまとめてみました。
NHKは番宣スポットが、他局の10分の1もないので、ぜひ、皆様、あちこちに宣伝して下さい!

**県の**海岸沿いにあるドライブイン・コントレール。
今は流行らなくなったそのドライブインを営むのは青木文(石田ゆり子)、45歳。
6年前に、夫を東京で起きた無差別殺人事件で失った。
夫の死後に生まれた息子は、今は5歳。
事件の担当だった刑事・佐々岡滋(原田泰造)が、文と息子を気づかって足げく訪ねて来るが、文の心はときめかない。
息子も姑(野際陽子)も気難しく、店は流行らず、家計は苦しく、荒みきっている文。
そんなある日、店に現れたトラックドライバー・長部瞭司(井浦新)は、耳は聞こえるが口がきけず、筆談用のメモ帳を持ち歩いていた。その瞭司の美しい風貌と、世を捨てたような哀しげな佇まいに、文の心は吸い寄せられる。瞭司もまた、物憂げな文の姿に、自分と似た孤独を感じた。
文は瞭司を、瞭司は文を、絶望の淵で見た一筋の光のように感じ、愛し合うようになる。
しかし、彼等を引き寄せたのは、皮肉な運命の糸だった。
6年前、弁護士の職も家族も婚約者も何もかも捨て、声さえも失った瞭司こそ、文の夫の命を奪った張本人だったのだ。無差別殺人事件の犯人は死刑になったと言うのに、なぜ瞭司が・・・。

2人の出会い、別れ、そして再会。
無差別殺人事件に隠された意外な真実。
人間の罪と恋、善意と再生を描くラブ・ストーリー。

タイトルの「コントレール」は、“ひこうき雲”の英訳。
文にとっては、すぐに消えてしまうしあわせの象徴であり、瞭司にとっては、人を殺めた時に見た絶望の象徴である。
文が営む店の名前も、ドライブイン・コントレール。

監督がフランス映画のように撮りたいと言ってます。
撮影は2月からですが・・・どんな映像になるのか、私も楽しみです。

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新しいドラマのお知らせ

今書いているドラマの情報が解禁になりましたので、お知らせします。
4月15日よりNHK・ドラマ10  毎週金曜、夜10時放送

『コントレール ~罪と恋~』  連続8回。
主演――石田ゆり子 井浦新 

6年前『セカンドバージン』を、3年前『ガラスの家』を手掛けたNHKのドラマ10で、大石静のラブストーリー第3弾を世に送り出します。
ただ、この作品から、ドラマ10の放送時間が、火曜10時から金曜10時に移動になります。
裏はTBS伝統の枠“金ドラ”があり、日テレの“ジブリ祭り”があり、本当に厳しい戦いですが・・・一人でも多くの方にご覧いただけますように、祈っています。
内容は、明日にでもアップします。

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柏水堂、その2

前回、神保町の洋菓子屋「柏水堂」のことを書いたら、物知りの友人が、以下のようなメールをくれました。


柏水堂の「柏水」に謂われがありそうな気がして調べました。
ネットにこんな記事があって
http://www.gonzoshouts.com/place/7200/
これによると、
初代は素封家で、関東大震災の際に家の井戸が多くの人の役に立ったことから、
家紋の「柏」とその井戸の「水」を合わせて「柏水堂」と名づけたとのこと。
柏水堂の閉店は、高い志を持って、レベルを落とさずに仕事を続けることの大切さと
どんなものにもいつか終わりは来るという「縁」を感じさせますね。

どんなものにも終わりが来るということを
若い時分なら虚しいと感じたでしょうが
年を経たこの頃は、それがあるべきサイクルであり
何かが終わるから新しいものが生まれるのだと思えるようになりました。


そうかもしれないですが・・・生き続けて欲しいものもあり・・・複雑な気分ですね。

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柏水堂

画像の確認
昭和4年創業の神保町の洋菓子店「柏水堂」が閉店して、もう10カ月。
この前、神保町を通り、シャッターの降りたお店の前を通って、本当に寂しく思った。
私は神田駿河台の生まれ育ちで、子供の頃は、「柏水堂」のケーキ、「ささま」の和菓子が最高に贅沢なおやつだった。
「柏水堂」のセ・アルジャンというケーキ(いわゆるサバランです)は、テレビでも雑誌でも何度も紹介した、世界一好きなケーキである。
小学館の「週刊ポスト」で連載をしている頃から、担当者がよくセ・アルジャンを、20個くらいうちまで届けてくれた。1日5つくらい平気で食べたので、20個でもすぐなくなった。
デパートにも出さず、かたくなに味を守って神保町1店でやっていたのに・・・何があったのか・・・やっぱり苦しかったんだろうか。
小学館の人にいろいろ調べてもらったのですが、理由はよくわからなかったし、再び開店する予定はないようだ。
写真は美しい店内のステンドグラス。
これを見ただけでも、本物だということがわかる。
またひとつ、伝統が消えて行った。

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謹賀新年

あけまして おめでとうございます。
月日の流れのはやさに茫然としつつ、目の前の仕事に追われ、
今夜もPCに向かいながら、年が明けました。
今年も2本の連ドラを送り出します。
多くの視聴者の方に喜んでいただきつつ、私らしい表現であることを目指すのは、やればやるほど難しいですが、頑張ってステキなものを書きたいと念じています。
皆さまにとっても、ステキな年でありますように・・・。

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