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2012年12月 アーカイブ

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暮れですね。

昨日、NHKに行ったら、紅白の準備一色で活気づいていた。
街を歩いても、年の暮れは何となく落ち着かなくて、あまり心地よいものではない。
今日はテレビ各局、2012年重大ニュースを特集していた。
私が今年ショックだったのは、消費税増税が決まったこと。
勘三郎さんの死。
『クレオパトラな女たち』の打ち切り。
自民党の大勝ち。
晴れがましかったのは、山中教授のノーベル賞。
ips細胞の行く手は厳しいらしいけど・・・。
来年こそ、いい年になるといいな~と心から思う年の暮だ。

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市川先生一周忌

選挙に行ったら、投票所は長蛇の列だったのに、投票率は低いらしい。
私の周りに棄権する感じの人がいないし、今回は選ぶ側が問われるような緊張感ある選挙だと思うのだけれど、手応えと現実は違うんだな~と思う。
視聴率が悪い時の感じに似ている。

1年前の12月10日、脚本家の市川森一先生が亡くなった。
お作もそうだが、市川先生の存在は、脚本家の世界を華やかなものにするパワーがあった。その証拠に、この1年で私達脚本家が立つ場は、一気に地味な世界になったと感じる。
市川先生がいらっしゃらなくなっただけで・・・。
お通夜で涙がとまらなかったのを思い出し、そのことを思い出すだけで、今日もまた胸がつまった。
今、NHK放送博物館(港区愛宕)で、特別企画『市川森一が遺したもの』が開催されている。
今更ながらに、市川先生がみんなの心に残したものの大きさを思う。

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PAD

遅ればせながら、山中教授のノーベル賞記念講演の全文を読んでみた。
いろいろ感動的な所があったのだけれど、驚いたのは、アメリカから帰国後、PAD(ポスト・アメリカ・ディプレション)に悩んだという部分である。
アメリカにいたかったのに、日本に帰国せざるをえず、帰国してからひどい鬱状態になったそうだ。(ディプレションとは鬱のこと)
環境に絶望することは、誰でも経験があるはずだ。
山中教授の人生にも、深い挫折や絶望があったのだな~と、生身の共感があった。共感するのもおこがましいが・・・。
PAD(ポスト・アメリカ・ディプレション)という言葉が存在するというのも、何だかスゴイ。
アメリカはそんなにいい所なのか・・・。
京都大学といえども、研究の環境はそんなに貧しかったのか・・・。

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ノーベル賞


山中伸弥教授の颯爽とした姿が、日本人として誇らしい。
「日本の科学技術のレベルの高さを示すことができると思う」と、静かにインタビューに答えるお姿にグッと来た。
ニュースゼロで、ストックホルムから中継している日本テレビの鈴江奈々アナウンサーも、メチャメチャ美しい。
うちのアラン君も美しい。

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寒い夜

寒い・・・。
今夜は湯たんぽを入れて寝よう。

北朝鮮のミサイル発射予告に対して、総理がカメラの前でコメントを発表したが、下を向いてメモの丸読み。
他国のトップなら、こんなことはありえないだろう。
意地でも一行くらい暗記したらどうなんだろう、総理大臣なんだから。
もう誰も何も期待していないとはいえ、虚しく寂しい気持ちになった。

敦賀原発の浦底断層が活動的であり、1号機2号機下の破砕帯との連動が考えられるというニュースも見た。
人類にとって、どう考えても原発はやめないとならないと思う。
思うけれど、火力発電が中心になると、CO2削減はむずかしくなるし、石油も足元を見られて高くなり、電気代も上がり、中小企業は苦しくなり、失業者は増える。という方向になるかと思うと、これまた息も苦しくなる。
廃炉になった後も、放射性物質の捨て場はどこにもない。
なぜ、人は原発に踏み出したんだろうか? 
状況はドツボではあるが、それでもなお、やめる方向で努力することが、今生きている人間の使命じゃないかと思う。

ん~、気持ちは暗い。
次回は何か明るいことを書かないとね。
次のドラマは、明るい話なんだけれど・・・。

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