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柏水堂

画像の確認
昭和4年創業の神保町の洋菓子店「柏水堂」が閉店して、もう10カ月。
この前、神保町を通り、シャッターの降りたお店の前を通って、本当に寂しく思った。
私は神田駿河台の生まれ育ちで、子供の頃は、「柏水堂」のケーキ、「ささま」の和菓子が最高に贅沢なおやつだった。
「柏水堂」のセ・アルジャンというケーキ(いわゆるサバランです)は、テレビでも雑誌でも何度も紹介した、世界一好きなケーキである。
小学館の「週刊ポスト」で連載をしている頃から、担当者がよくセ・アルジャンを、20個くらいうちまで届けてくれた。1日5つくらい平気で食べたので、20個でもすぐなくなった。
デパートにも出さず、かたくなに味を守って神保町1店でやっていたのに・・・何があったのか・・・やっぱり苦しかったんだろうか。
小学館の人にいろいろ調べてもらったのですが、理由はよくわからなかったし、再び開店する予定はないようだ。
写真は美しい店内のステンドグラス。
これを見ただけでも、本物だということがわかる。
またひとつ、伝統が消えて行った。

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