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25話放送後

昨日も書きましたが、越前から都に戻る道中のまひろの複雑な心境が、胸にしみました。
誰の人生も辛んどいものではありますが、まひろは自己分析能力が高いだけに苦しいだろうと思いながら書いてます。だからこそ文学者たりえる訳ですが・・・。生まれ育った屋敷の前に来た時のうれしそうなまひろの表情が、これまた明るくて哀しくて、よかったです。
惟規の乳母・いとは、為時の手がついていると言う設定でしたが、新しい男も堂々と作り、乙丸も姫様を守るために生きると言いつつ、ちゃっかり女を連れて来る。そこがまさに平安時代らしい人間の根源的パワーだと思って書きました。
宣孝のまひろを見るまなざしに驚く惟規も、チャーミングでしたね。やり過ぎないけどそこはかとなくおかしい感じが絶妙。高杉真宙くんは登場した時から腕があるな~と感じてましたが、今夜もいい感じでした。姉弟シーンは詮子と道長も、まひろと惟規も雰囲気がよく、本当に姉弟のように見えます。
それとこの先結構活躍する道長の嫡男・田鶴(後の頼道)がかわいいのです。このドラマの演出陣は子役の指導も上手で、みないい芝居をしています。
1話にちょこっとだけ出て来た師貞親王(後の花山天皇)の変顔とか、思い出すと今も笑ってしまいます。

辞表を出すと言い張って引かない道長、怖かったです。ここから道長の仕事の苦労、人生の苦悩は増して行きます。
帝より事情が先に読めてしまう定子の哀しい表情も素晴らしかったです。

宣孝と道長の対面は、蔵之介さんと佑さんの芝居が面白く、私的にはここが今回の肝だったかな。いい役者同志だと、こうなるんだな~というとても味のあるシーンでした。道長も今まで見せたこともないような表情を見せています。
どのシーンも密度濃く、チーフ演出の中島監督の力が光る25話でした。

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