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2024年07月 アーカイブ

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28話放送後

冒頭から、育児下手なまひろが、本当にまひろっぽくて笑ってしまいました。
この先、賢子が育って行く過程でも、母親業はまったく得意ではないのです。
世界的に評価されている文学者ですが、いろいろ欠陥のある所がいとおしいです。
他に私が今回気入っているのは・・・
〇彰子を中宮とすることを帝はぜんぜん承諾していないのに、道長に「お考え下さるご様子でした」と嘘をつく行成。帝と道長の板挟みの苦悩が、渡辺大知クンの微妙な表情によく表れていました。
〇雪の日、日記を書く道長の後ろ姿。 この時に映し出される「御堂関白記」は、本物をそっくり再現しています。
彰子立后を先走って書いてしまって、後で消す道長。さりげないシーンに込められた倉本一宏先生のこだわりと、美術スタッフの情熱に感嘆。
〇直盧で考え事をする道長の横顔。
〇詮子が、息子の好きなものを知らないという事実を認識する瞬間の、吉田羊さんの揺れる表情。
〇倫子VS明子。
〇左大臣危篤の報を聞いたまひろの複雑な表情。「出来ることは我々にはないがのう」と言う時の宣孝の表情。
〇定子、清少納言の最後の楽しい時間。
〇定子の辞世の句 「夜もすがら 契りしことを忘れずば 恋ひむ涙の色ぞゆかしき」の未練な哀しさ。

マニアックな私の感想でした。

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27話放送後

27話で一番グッと来たのは、ラストのまひろの「道長の子だ」と思って赤ん坊を見つめるまなざしです。
心の中で複雑な想いが絡み合っているのがよくわかりました。
無呼吸症候群から、まひろを受け入れる大きな器の宣孝もステキでした。
蔵之介さんとは数えきれないくらい仕事をしたけど、一緒にドラマ作っていると、蔵之介さんの「オオイシさんの本は僕が一番よくわかっているよ」という声が聞こえて来るような気がするんです。そういうことを言われた訳ではないですけど、私には聞こえて来るような・・・。
吉田羊さんの詮子の悲しさも、苦しくなるほど見事でしたね。あのシーンは詮子の悲しみを表現するつもりで書いたんですが、一条の反抗期的な苦しさも出てました。
来週の予告がよく出来ていて、見たくなりました。もう去年書いた台本なので・・・時々違う人が書いているような気分になります(笑)

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