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14話と15話

14話をご覧下さった皆様、ありがとうございました。
さよなら兼家で、私的には胸いっぱいなんですけども、なぜか明子が兼家を呪詛する呪文「天にどろ 地にどろ」が最近頭に入り込んでしまい、つい口づさんでしまうのです。何てこと、と思ってすぐやめるんですけど、何か恐ろしいです。勝手に頭に入り込んで来る呪文・・・。別に呪詛したい人なんかいないんですけども。
お塩の風呂に入ったり、お線香立てたりしながら書いてます(笑)

13話のラスト、先のことを考えず、まひろと道長を会わせてしまいました。14話でどうするかというビジョンもなく、ここで会うしかない! と思って。台本はそのように勢いで書いちゃう時もあるのです。
ですが結局、そのまますれ違って終わってしまいました。なので台本はどうということもないのですが、家司が「先の蔵人、藤原朝臣為時の娘にございます」と道長の耳元で言うと、道長が「ん」と小さく不思議な音を発して、すれ違って行くのです。台本は「・・・・」だけで「ん」はありません。ですがその「ん」がたまらなく切なくやりれないのです。まひろはそれを合図に見つめ合うのをやめ、身分の高い道長に道を譲ります。「ん」のお陰で、予想以上に切ないシーンになりました。

それと14話で清少納言がまひろに言いたい放題のことを言う所が好きです。この先も、ききょうはしばしばまひろの家に来て、道長の悪口などさんざん言います。
この時代、女が意志を持ち、世を批判し、自己実現のために生きたいと願うことは稀であったと思うので、やはり紫式部と清少納言は相当な変わり者だったのだと、書いてて思いました。清少納言の言いたい放題シーン、好きですね。

15話には予告にもありましたが、「大鏡」にある道長と伊周の弓比べのシーンがあります。「大鏡」に書いてあることが本当のことばかりとも言い切れないらしいのですが、このシーンは知る人ぞ知る歴史的場面です。
「蜻蛉日記」の作者(劇中では寧子、財前直美)が、蜻蛉日記の中の兼家の和歌についてまひろとさわに話す内容は、私も知らなかったことです。和歌考証の高野晴代先生に教わって、へえ~と驚き、台本に先生のお考えを入れました。寧子のシーンにご注目下さい。あれこれ教わりながらやってます。

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