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6話ラストの歌と高野晴代先生

6話のラストで道長がまひろに送った和歌、
『ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし 
    恋しき人のみまく欲しさに 』
は、伊勢物語からの引き歌です。
私が、ここで道長がまひろに歌を送りたい。もう我慢できないくらい好き、的な。
とお願いし、和歌考証の高野晴代先生が元歌を探して、更にアレンジして下さいました。
元歌は、
『ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし 
大宮人のみまく欲しさに 』
です。 大宮人→恋しき人
そのように交渉の先生の尊いアイデアをいただきつつ、脚本を作っています。
簡単に書きましたが、あの時代の膨大な和歌の中から適切なものを探すのは、とんでもない学識がないと出来ません。本当に考証の先生方にはお世話になっているのです。
ちなみに高野先生は平安時代の和歌の研究の第一人者で、私と中学、高校、大学の同期。
日本女子大学の元文学部長でした。
若い頃はお勉強一筋の高野先生と、へらへら生きていた私とは激しい距離があり、あまり話したこともなかったのですが、大人になって仕事を持ってから仲良くなり、今回も手を貸して下さることになったのです。


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