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15話感想

今日好きだった所の第一は、ききょうが清少納言と名付けられる所です。
中島チーフ監督がウイカさんに、「頭を上げて中宮定子を見た途端、きれ~って顔して」とリハーサルで芝居をつけていたのが印象的でした。漠然と緊張しているという芝居ではダメなんですね。演出家はこうやって役者を導くのだという一例ですが、なるほどと思いました。
道長と道綱のシーン、道長と道兼のシーン、道長と道隆のシーン、兄弟シーンはどこも好きです。このドラマでは藤原家兄弟姉妹の芝居のイキが実によくあっていて、今夜の回も絶妙でした。
道隆と道兼がこれから相次いで死んでゆきますが、初回から一緒にやって来たので、死ぬところを書くのは、兼家の時のように寂しかったです。
石山寺のラスト、寧子の「書くことで己の悲しみを救ったのです」という言葉を思い出す所のまひろの表情、かかる音楽もステキでした。よい演出とよい芝居で、台本の何倍も膨らみました。

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