profile & book works top page
star
­

光る君へ

2024年放送の大河ドラマ『光る君へ』の制作が、今日、発表になりました。
主役・紫式部を吉高由里子、脚本は私、プロデュ―サーは内田ゆき(NHK)、チーフ演出は中島由貴(NHK)がつとめます。
紫式部は欧米ではLady MURASAKIと呼ばれ、世界初の長編ラブストーリー“Tale of GENJI”を描いた文学者として、日本人の認識より、はるかに高く評価されているそうです。
それなのに生没年は不明、本名も明らかになっておらず、『源氏物語』の直筆本も残っていません。
その謎につつまれた人物を、私の想像で膨らませてゆこうと思っています。
下級貴族の娘ながら才があり、自我に目覚めていた紫式部は、苛酷な運命の中で、人の世の矛盾や虚しさを若い頃から認識していました。
そして彼女の才能と深い人生観を、誰よりもわかっていたのは、時の権力者・藤原道長でした。
このツインソウルのような2人の、幼少期から晩年までの愛と憎しみ、限りない執着と反発の連鎖が、後に『源氏物語』を生み、道長栄華の時代を作ったのだという、平安の隠れた部分を、私なりに膨らませてみようと思っています。
藤原道長に代表される藤原家は、山崎豊子さんの『華麗なる一族』と映画『ゴッドファーザー』を足して3倍にしたくらい無茶苦茶な一族ですので、通常の大河のような、おなじみの人物による有名な戦はありませんが、皆様がまったくご存じない平安時代のSex & Violenceをスリリングに切なく描いてお見せしたいと思っています。

­
­

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.5012.jp/ohishi/cgis/mt-tb.cgi/1111

­

« 前の記事 | 次の記事 »