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2020年02月 アーカイブ

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脱稿

昨晩遅く、『知らなくていいコト』最終回、脱稿しました。
昨日はずっと生田スタジオにいて、打ち合わせ→直し→打ち合わせ→直しを繰り返し、その間、監督やスタッフは未完成の台本を元に美術打ち合わせ、というスリリングな状況の中、ついに脱稿。
これから最終回の撮影に入る緊張感あふるるスタッフルームを横目に、一足先に、私は終わりました。
疲れました。
最終回、ケイトが、尾高が、乃十阿が、春樹が、どんな風に人生を駆け抜けるか・・・見届けて下さいね。

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8話の尾高

『知らなくていいコト』今夜8話です!
8話では、今まで優しさの極みだった尾高の、怖い一面が見えます。
5話くらいまで、尾高は理想の男として描いて来ました。
こんな人は現実にはいないけど、でもこれが私の夢なの、って感じで。
柄本佑クンが独特の雰囲気で演じてくれて、“佑クンならではの尾高”が造形されました。
しかし、中盤を書いている頃、優しい尾高ばっかりじゃな・・・違う顔も見たいかな・・・と思いはじめ、6話のラスト、ケイトを抱き寄せることを我慢できない尾高のオス的側面を強調してみました。欲望に負ける尾高は胸に迫る魅力がありましたが、8話は更に、見たことのない怖い顔が見られます。
狩山監督の素晴らしい演出です。
イラッとしたりする風情が、これまたセクシーですので、ぜひご期待くださいね。
孤独にふるえるケイトも、哀しくかわいく、男だったらみんな惚れちゃうよね~って感じで、吉高さんも絶好調です。

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ドラマのこといろいろ

間もなく、『知らなくていいコト』名場面集の放送です。
そして、来週は8話。

『知らなくていいコト』の企画を考え始めたのは、去年の4月頃でした。
小田プロデュ―サーと『家売るオンナの逆襲』を終えて、次の1月企画について、ボチボチ考え始めました。
その時、小田プロデュ―サーが「わかりやすく共感できるドラマが多いけど、ゾクッとするような、見ている人の心がグラッとするようなものがやりたいですね」と言ったのです。
それで、不可抗力で人を殺してしまった女性が、自首するまでの10日間を描こうということになりました。毎回違う男と出会って寝てしまうというのはどうだろう? しかしそんな役、やってくれる女優さんはいるんだろうか? などと話し合ってましたが、日本テレビの上層部に、人殺しがヒロインというのはあり得ないと否定され、これはボツ。それから殺人犯の子供だったら? と言う話になってゆきました。
活字メデイアはもはや風前の灯火だと言われて久しいですが、だからこそ活字の世界で奮闘する編集者達を描きたいな…と、前から考えていたこともあり、舞台は週刊誌の編集部になったんです。
行き過ぎた不倫報道を見るにつけ、週刊誌はどこへ行くのか、とも思いますが、一方で記者クラブに縛られない、政権に忖度しない記事を堂々と書く姿勢は、尊いとも思います。
そんなこんなで、ドラマの中でマスコミの功罪も考えたい。と思いました。
編集部の仕事については何誌かの週刊誌に、深く取材しています。
佐々木蔵之介さん演じる編集長の役は、一番最初に見えたキャラクターでした。
ある理念を腹に持ちながら、清濁併せ呑んで、活字メデイアを率いる理想の上司。蔵之介さんの育ちのよさ、広がりのある雰囲気は、この役にハマっています。
吉高さんは『正義のセ』や『わたし定時で帰ります』のような、まっとうな生き方をけなげにしている女性が、この所多かったので、今回は仕事も男も思いのままで、鼻につくくらいとんがらかった女性にしたいと思いました。
美しい風貌ですから、セリフに毒があっても絶対嫌われないだろうと思ったので、迷わず書きました。最初は監督も彼女も迷っているな…と感じましたが、中盤から役が腹に落ちた感じで、まなざしも力強くなり、真壁ケイトになったと思いす。
彼女をめぐる人物を配置する中で、尾高も野中も生まれました。
重岡君はさわやか青年の役が多いので、思い切って逆に振ったんですけど、彼がとても乗って演じてくれているのを見て、ホッとしています。
乃十阿徹の役は、小林薫さんのような大物がつかまると思わなかったので、最初は大きな役にしないつもりだったんですが、薫さんがあまりにも存在感があるので、私もいろいろ見たくなってしまい、後半は乃十阿も動きます。
尾高の役は、小田プロデュ―サーが最初から「柄本佑君がいい!」と言い続けていました。「この役は背が高くないとイヤ、ヒロインが顎の下までにおさまってしまうくらいの高身長希望」と私も言っており、柄本さんにギリギリで引き受けていただけて、大正解でした。
キャスティングは毎度ハラハラドキドキですが、今回は編集部の部員達も個性あふれる才能あふれるバイプレイヤー揃いです。プロデュ―サーのキャスティングのセンスが光ってますね。
8話もぜひ見て下さいね。

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間もなく7話の放送です!

間もなく『知らなくていいコト』7話です。
このドラマは週刊誌の編集部を描いているので、編集部員が大勢います。
つまりレギュラー陣の人数が多い訳で、みんなに毎回セリフがあるようにするのは、
なかなかの大変なのです。
例えば『大恋愛~僕を忘れる君と~』のような2ショットドラマだと、今回のような苦労はないのですが・・・。
編集部員の写真と名前をデスクの前に貼って、セリフしゃべったらチェックを入れて、
モレてる人がいないようにやってます。
でも今夜は、編集部全員が大活躍します。
また、ケイトと尾高の「踏みとどまろう」からキスの、その先もありますので・・・。
ぜひ見て下さい。

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6話、胸キュン回です。

『知らなくていいコト』6話、今夜放送です。

昨今の苛烈な不倫報道に対する、我々作り手の考えも示したつもりです。
いつも物静かで取り乱さない尾高の心が、ついに破ける所も見せ場です!
ぜひご覧下さい。


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今日、5話です。

『知らなくていいコト』 アッと言う間に、もう5話です。
今回は、台本も演出も役者の芝居もスタッフワークも、みんなの力がうまく響き合って、いい感じに仕上がったと思っています。
光と影を強調した絵柄も、人の心の光と影とあいまって、奥深い雰囲気です。
ぜひぜひご覧ください。

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ディレクターズカット

昨夜のBSプレミアム『永遠のニシパ』ディレクターズカット、ご覧下さった皆様、ありがとうございました。

一番最初の台本は、武四郎が船に乗って函館に渡る所からだったんですよ。
樺太に行く船も描き、船の上から漁場でアイヌが酷使されているのを見る台本でした。予算の関係で、そういう所は決定稿になる時に落としてしまったんですが。
「遭難しちゃう~」とか言いながら、雪の北海道を取材した日のこと、泣く泣く台本を短くカットした日のことなど、あれこれ思い出しました。
何度も言いますが、柳川監督がこだわって撮った蝦夷地の映像は見事ですね。さすがNHKでもあります。
昨夜の放送では、沢山のシーンが復活しており、武四郎が歩いた道のり、やろうとしたことが、わかりやすくなっていました。他にも蝦夷地の商人の思惑、リセの家族の気持ちなども、視聴者の皆様に伝わっただろうと思います。
ディレクターズカット版が放送出来て、本当によかったと思いました。
地上波でも放送してもらいたいですね。
編成上、96分の枠を確保することは難しいのかもしれませんが・・・。

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