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羽生さんが・・・。

羽生善治さんが無冠になった。
1996年2月、将棋界始まって以来の「七冠」を達成してから22年目。
どんな天才にも浮き沈みはあるので、いつか又復活して欲しいと切に思う。
22年前、七冠達成の時の王将戦を、私は見学している。
1996年10月から始まる朝ドラ『ふたりっ子』の取材のためだ。
対局の場に入るなんて信じられないことで、さすがNHKだと思ったものである。
鳥肌の立つような緊張感の中、息を殺して羽生さんと谷川さんの姿を見つめたのを思い出す。
物静かで貴族的な谷川さんに対して、25歳の羽生さんは、カミソリのような鋭さを体から発していた。
その王将戦を制して、羽生さんは史上初の七冠を達成し、その年の秋から始まった朝ドラ『ふたりっ子』は大当たりした。双子のヒロインのひとりが女性初の棋士となるお話だった。
羽生七冠の誕生と朝ドラのヒットで、将棋界は活気づき、棋士をめざす子供が増えたと言う。
ドラマが終わった時、羽生さんからサイン入り将棋盤と駒をいただいた。
羽生さんにとっても、私にとっても晴れがましい1996年だった。
羽生さんはまだ48歳、もう一度輝いて欲しい。タイトルをいくつも奪還して欲しいと、自分のことのように願っている私である。

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