2014年06月 アーカイブ
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流れの中で戸惑う
何かわかりにくいな~と思っているうちに、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更が決まった。
自衛権は人類普遍の権利だと言われると、まったくそうだ。だから個別と集団の違いは、明確なようでわかりにくい。
安倍政権は意図的に、わかりにくくわかりにくく、国民が「もう、わかんないから、どうでもいいや」と思ってしまうように持って行ったんじゃないだろうか。
連載エッセイの場もあったのに、発言せずに時間が過ぎた。非戦を願うという情緒でしかものが言えないと思い、きっぱり書きにくかったこともある。それと私は生きるためにドラマを書いていた。今も書いている。ドラマを書くのが、私の唯一の生きてる証だと思っているから。
しかし、こんな流れになって来ると、何も言わずにいた自分が後ろめたい。
「日本人なら勉強しろ」と高村正彦自民党副総裁が言っているのを、ニュースで見た。地方議員の発言に対して言われたそうだが、勉強せず、ああ、どうしたらいいの、と思っている多くの日本人は、日本人じゃないのかな・・・。
私みたいな中途半端は、賛成派からも反対派からも軽蔑されるんだな…と思い、猛烈孤独な気分になった。
ラジオに出ました。
TBSラジオ『嶌信彦のエネルギッシュトーク』に2週に渡って出演します。
6月29日(日)と7月6日(日) どっちも23時~23時半の放送です。
よかったら聞いて下さい。
ラジオは顔が映らない分、気が楽で、またペラペラしゃべってしまいました。
『家族狩り』の宣伝のつもりで、広報が私の出演をプロデュースしたはずなんですが、嶌さんが、違うことばかり質問なさるので、私もだんだんドラマから遠ざかってしまい・・・広報の人も植田プロデューサーも、「オオイシ、わかってね~!」と思ったかも。わかってたんですけど、流されてしまいました。
嶌さんは本当にエネルギッシュな方で、さすがに質問も鋭く、緊張したし、圧倒されました。
私より上の年代は、生命力が強い気がします。
嶌さんのお母様は「静」さんとおっしゃったそうで、アジアを飛び回る激しい人生を生きた方だったそうです。
「青く」「争う」と書く「静」という名前ですから、激しい人が多いんだな~と思いました。
私も違う名前だったら、違う生き方していたのではないかと、よく考えます。
ウィンブルドン2014
ワールドカップは終わってしまい(私的にはもう見ないだろうということで)、これからウィンブルドンだ。
大好きなフェデラーが見られる。うれし。
母の心
テレビ朝日で打ち合わせの後、家で朝まで台本の直し、そのままコロンビア戦を見る。
心が今にも張り裂けそうな表情の日本代表選手達の顔がアップになると、もう苦しくて・・・この人達のお母さんは、どんな気持ちでこの試合を見てるんだろうか・・・と、そればかり考えてしまった。お母さん世代なもので・・・。
ザッケローニ監督
今、テレビでザッケローニ監督の会見を見たのだけれど、何だか目に自信がなくなってると感じた。
選手よりうつろになってるような・・・。
4年前に、このワールドカップのために呼ばれた監督なのだと思うと、苦しいだろうというのはわかる。
ん~、胸が痛い。
先行試写会
7月1日夕方より、TBS金ドラ『家族狩り』の先行試写会が都内某所(なぜか某所・・・?)であります。
ご希望の方は、公式ホームページの“お知らせ”の中に、応募フォームがありますので、そちらからお申込み下さい。
6月25日23時59分、締切です。
大きなスクリーンに映える仕上がりですから、テレビ受像機で見るのとは違う感じかも・・・。
私も行ってみようかな?
執筆は現在、テレビ朝日、木曜ドラマ『ゼロの真実』5本目。
今夜も夜中まで、頑張ります。
風と共に去りぬ
映画『風と共に去りぬ』初上映から、75周年だそうだ。
子供の頃、初めて映画を見て衝撃を受けた。
何てったって、ヒロイン・スカーレットのとんでもない身勝手さ!
こんなイヤな奴もヒロインたりえるのか、さすがアメリカだと思ったものだ。
そして、性格が悪くとも、美しければ男はひざまずき、レッド・バトラーのような男の中の男にも愛されるんだな~と思い、世の矛盾をしみじみ感じた。
それから長い時間生きて来たが、レッド・バトラーのような力強い男は、私のまわりには存在しなかったな・・・。
リアルと夢のハザマを行かないとね、エンターテイメントは、と改めて思う。
長編小説も、何度も読んだが、こういうダイナミックな小説を生涯1作だけ書いたという作者、マーガレット・ミッチェルの人生もステキ。
7月枠の連ドラ2本、見てネ。
TBS金ドラ 7月4日(金)より、毎週夜10時
『家族狩り』 予告映像下記にあります。
原作・天童荒太
演出・坪井敏雄、山本剛義、伊藤雄介
出演・松雪泰子、伊藤淳史、遠藤憲一、北山宏光、篠田真理子、水野美紀、財前直美、浅田美代子ほか
テレ朝・木曜ドラマ 初回放送日未定、毎週夜9時
『ゼロの真実』
演出・常廣丈太、星野和成、片山修
出演・武井咲、
佐々木蔵之介、生瀬勝久、和田正人、でんでん、六角精児、尾身としのり、橋爪功 真矢みき
ゼロの真実
実は・・・って言うか、この7月もう1本、連ドラを書いています。
テレビ朝日・木曜夜9時『ゼロの真実』
出演・武井咲、
佐々木蔵之介、生瀬勝久、和田正人、でんでん、六角精児、尾身としのり、橋爪功 真矢みき
人間が受ける最後の医療「監察医務」にたずさわる若き天才女医と、俗世にまみれたオトナ達、いとしき死者達の物語です。
命の不条理という重いテーマながら、気負わずご覧いただけるように書きました。
去年の『お天気お姉さん』と同じ、内山聖子プロデューサー、中川慎子プロデューサーです。
既にお話した、TBSの金ドラ『家族狩り』とは、対極にあるドラマです。
事件を扱っていることは似てるんですが、自分でも驚くくらい、極端に違うタッチなのです。
木、金と続いてますが、もし両方ご覧いただけたら、「これ同じ脚本家なの?」って、比べてみて下さい。
書いた時期は違うんですが、1つのクールに2本も連ドラが出ることになってしまい、何だか品が悪いな~って思って、いつここでお知らせするか迷っていました。
TBS『家族狩り』の脚色は5話までですが、テレ朝の『ゼロの真実』は全部、私の脚本でオリジナルです。
両方とも、ぜひ見て下さいネ。
整理しますと、
TBS金ドラ 7月4日(金)より、毎週夜10時
『家族狩り』
原作・天童荒太
演出・坪井敏雄、山本剛義、伊藤雄介
出演・松雪泰子、伊藤淳史、遠藤憲一、
北山宏光、篠田真理子、水野美紀、財前直美、浅田美代子ほか
テレ朝・木曜ドラマ 初回放送日未定、毎週夜9時
『ゼロの真実』
演出・常廣丈太、星野和成、片山修
出演・武井咲、
佐々木蔵之介、生瀬勝久、和田正人、でんでん、六角精児、尾身としのり、橋爪功 真矢みき
監督陣の個性の違いも、楽しみです。
脚本打ち合わせをしていても、プロデューサー、監督、全員ドラマに対する考え方が違いますし、好みも違いますから、今でも、初めての人とやる時は新人のようにドキドキします。
今回は2作、全員監督は初めてのお仕事で緊張します。