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6カ月ぶりのN響

６カ月ぶりにＮＨＫホールでＮ響の演奏会があり、友人に誘われて行きました。
時間になってオーケストラのメンバーがステージに姿を現した時に湧き上がった拍手も、再開を喜ぶ思いにあふれており、１曲目の演奏が始まると胸がいっぱいになってしまって、涙があふれてなりませんでした。
マエストロの沖澤のどかさんの小さな体から発するエネルギーと、オーケストラをリードする力強さも素晴らしく、世界に羽ばたく日本の才能を誇らしく思いました。
沖澤のどかさん（３３）は、昨年、小澤征爾が優勝して注目されたブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、世界的に注目されている指揮者です。
ただ、３０００席以上客席があるのにお客は５００人。数席に１人しか座っていないのです。
チケットも自分で切って入るし、消毒も客席外でのソーシャルディスタンスも、神経質なまでに徹底していたし、事前に「ブラボーなどの声は出さないように」というアナウンスがあり、みんなマスクをして静かに聞いていたので、客席を６分の１まで減らす必要があるのかは疑問でした。公演時間も１時間と、いつもよりグッと短くなっていたし・・・。
交響楽団だけでなく演劇もそうです。このままでは、芸術活動は死に絶える・・・と不安にもなりました。
でも行ってよかったです。心洗われました。

2020年08月02日
大石 静
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