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山田良明さん

今日、つかこうへい生誕70年記念公演『新・幕末純情伝』を、紀伊国屋ホールに見に行きました。
私はつかこうへい世代なので本当になつかしく、痺れるほど上手いと思う台詞が沢山あって、やっぱりつかこうへいは天才だと思いました。
でも、この芝居で一番感動的だったのは、20代の役者達に混ざって、元フジテレビの山田良明さんが出演されていたことです。
山田さんは『北の国から』や、一世を風靡した数々のトレンディ―ドラマのプロデューサーで、その後フジテレビの常務にまで昇りつめ、共同テレビの社長になられ、昨年、すべての職を卒業された、テレビ業界では伝説の人です。
退職後、ここで安定したくない。この先も緊張感を持って生きて行くには何をすればいいかを考えた結果、役者の道を志したのだそうです。早速、江本明夫人・角替和江さんのシニア演劇スクールに通い、その発表会で目に留り、今回、71歳にしてプロの役者デビューとなりました。
71歳とは思えない力強い声で、体もよく動き、驚きましたが、稽古場では逃げ出したいほど辛かったそうです。
男色の岩倉具視を、真っ赤なふんどしで力強く演じ、第2の人生に情熱的に立ち向かう姿に、涙が出そうになりました。
楽屋に会いに行き、「素晴らしかったです。私のドラマにも出て欲しい」と言ったら、「何でもやります! お願いします」と即答されました。スゴイやる気です。
美しいと思いました。そして私も、こういう過激な生き方が好きなんだな、と再認識してしまいました。

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