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2016年02月 アーカイブ

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流氷


北見市で行われた、オホーツクキャリアデザインフォーラム2016に参加。
北海道は、本州の保守的な地域とは違う、進んだ文化なのかと思っていたが、まだまだ女性が企業したり、思いのままに働くには不自由らしい。
私は東京育ちで、女性だから不自由だと感じたことはなく、差別された経験もなく、好き勝手にやって来たので、このフォーラムでは驚くこともあった。
でも、オホーツクキャリアデザインの女性達は、みんなイキイキとしてエネルギッシュで美しく、目標があり理想があれば、困難でも輝けるのだと感じた。時代は動いていると思う。
フォーラムで対談したのは田澤由利さん。
田澤さんは、インターネットを使って、妊娠中の女性も、障害を持つ人も、闘病中の人も、地方在住の人も、在宅のまま働くことの出来るシステム「テレワーク」の推進をリードする、日本のリーダーのひとりだ。
フォーラムの後、田澤さんご夫妻に案内していただいて、オホーツク海の流氷を見た。
圧巻だった。

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世間

夫(妻)の婚外の恋について、妻(夫)が怒るのは、それはまあ結婚と言う制度が性的関係の独占性を謳っている以上、当然かもしれない。しかし、今のように世間が怒るのは奇妙だ。
様々な雑誌が婚外恋愛をした人を、まるで殺人を犯したごとくに裁き、世間もそれに乗って、当事者を糾弾しているが、いつからこんな世の中になったんだろう?
婚外であろうとも、人をいとおしく想うことはあり、そういうやむにやまれぬ揺れこそが、豊かな感性だったりもする。
他人の婚外の恋を、そういうこともあるかなと受け入れられない世の中は怖いと思う。
何ケ月か前の文藝春秋のインタビューで、黒柳徹子さんが言っておられた。
ステキな恋は、相手が遠くなろうとも、いなくなろうとも、その人の人生を支え続けるって。
それは独身同志の恋でも、婚外の恋でも、同じじゃないのかな。

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顔合わせ & 撮入

NHKドラマ10『コントレール ~罪と恋~』、今日、オールスタッフ&キャストの顔合わせでした。
監督は『セカンドバージン』の後半5本を撮った柳川強監督。
近くは『花子とアン』、他にも『鬼太郎の見た玉砕』『最後の戦犯』『気骨の判決』『負けて勝つ~戦後を作った男、吉田茂~』など、硬派な作品で数々の賞に輝いている方です。
佐藤チーフカメラマンとも、『セカンドバージン』以来6年ぶりの再会で、グッと来ました。
明日から撮入!  いよいよです。

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いろいろ

今期のドラマ、私的には『フラジャイル』と『ナオミとカナコ』が面白い。『怪盗山猫』もなかなか。
しかし全部原作のアレンジで、何かこれでいいのかな、と思う。若い脚本家にこそ、オリジナルを! と思うけれど・・・。

クローズアップ現代から、3月一杯で国谷裕子さんの姿が消えるそうだ。既に出演回数も減って来ていると感じる
降板を発表した1月12日、私は20時からドラマの打ち合わせがあったので、NHKに行っていた。1Fのホールでエレベーターを待っていたら、国谷さんとスタッフが降りて来られた。
「ご出演の先生をお見送りするの」と言って西玄関に走って行かれ、立話もさほど出来なかったが、相変わらず颯爽としておられた。
なぜ国谷さんを知っているかと言うと、亡き米朝師匠をクローズアップ現代が取り上げた時、出演したことがあるからだ。
クローズアップ現代はやらせ問題など、番組創りに重大な間違いがあり、国谷さんは表の顔として、その責任を取らされたのだろうか? 或は菅官房長官が出演の際、集団的自衛権のことで突っ込んで、官邸に嫌われたのだろうか?会長が官邸寄りなのは、わかっているけれど、偉い人は他にもいるし、番組スタッフも大勢いるし、彼女を守ろうとする人々はいなかったかな? いたけどどうにもならなかったのだろうか。
テレビはまだ歴史が浅い分、若い人を好む。初々しいものを尊いと評価する。その傾向は民放に顕著だ。
でもNHKだけは、若手も大胆に抜擢するし、ベテランも大事にする。そのバランスが素晴らしいと思っていたのだが、今回は、国谷さんを切る決断をしたようだ。
表に出て来ない深い深い理由が、あれこれあるのだろうけれど、20年に渡り他の番組に出演せず、クローズアップ現代ひとつに賭けた国谷さんの姿勢は、一際潔かった。年を重ねて行く様子も又、ステキだったし、若い者にはない輝きがあった。いくつになっても番組のアンカー足り得る彼女の存在は、年齢を重ねた我々の希望でもあったのに・・・番組降板は、本当に寂しい。

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