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コッホ北里神社

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5年前、白金の北里研究所病院で、渡邊昌彦教授に腸閉塞の手術をしていただいた。
渡邊教授は日本で初めて腹腔鏡による大腸がんの手術を成功させた先生で、世界の渡邊と言われているニッポンの宝である。
私の腸閉塞も「手術は出来ない」と言われていたのだが、渡邊先生がその世界的な技術で、アッと言う間に治して下さった。「渡邊先生が出来ないことは、世界の誰も出来ませんから」と言う、その時の若い先生の言葉を思い出す。
今もたまに外科外来に行くが、その時は必ず、この病院の敷地内にある『コッホ北里神社』に手を合わせてお礼を言うことにしている。
北里柴三郎先生が恩師コッホ先生の死をいたんでたてられた祠だそうだが、今は北里先生も祀られている。
病院の一角にそっと存在して、静かに北里大学を守っている感じが、たまらなくステキなのである。

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