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花房徹さん

去年の秋に、花房徹さんが亡くなっていたことを知った。
20代半ばから、徹さん主催の劇団「自宅劇場」に出してもらったり、二兎社の演出をしてもらったり、深くかかわり合った時代もあったのに、最近はすっかりご無沙汰していた。
桐朋学園の演劇科を出た頃は、エノケンの再来と言われていたそうだ。
一緒に芝居やっていた頃も、役者としても作家としても“天才的”で、心から尊敬してたし、好きだった。
徹さんが稽古場で、私の方を見てキュッと笑ってくれたりすると、胸がシュワっとしたものだ。
20代、30代の徹さんが鮮烈で、60代の徹さんはあまり想像できないけど、人生はまばたきする間の出来事だな・・・と思う。
ご冥福を祈ります。

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