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2015年01月 アーカイブ

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花房徹さん

去年の秋に、花房徹さんが亡くなっていたことを知った。
20代半ばから、徹さん主催の劇団「自宅劇場」に出してもらったり、二兎社の演出をしてもらったり、深くかかわり合った時代もあったのに、最近はすっかりご無沙汰していた。
桐朋学園の演劇科を出た頃は、エノケンの再来と言われていたそうだ。
一緒に芝居やっていた頃も、役者としても作家としても“天才的”で、心から尊敬してたし、好きだった。
徹さんが稽古場で、私の方を見てキュッと笑ってくれたりすると、胸がシュワっとしたものだ。
20代、30代の徹さんが鮮烈で、60代の徹さんはあまり想像できないけど、人生はまばたきする間の出来事だな・・・と思う。
ご冥福を祈ります。

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日本国憲法公布の日

今見たNHKスペシャル「戦後70年ニッポンの肖像」
面白い番組だった。
今日は第1夜で、プロローグ。この70年の出来事を映像で振り返るもので、様々ななつかしい映像に満ちていたけど、一番驚いたのは、憲法公布の日、それを喜んで、全国でお祭りや運動会をして喜ぶ国民の姿だ。驚愕。
「こんなにうれしかったんだ・・・」と、ゲストの人達も言ってたけど、戦争放棄したこと、国民主権になったことが、戦争に疲れた国民は心底うれしかったんだろうと思った。
国のいいようにされて来た国民にとって、権力を監視できる憲法が出来たことは、本当に喜ばしかったのだと思う。
そういう想いは、今の私達にはない。歴史を学ぶことの重要さを、しみじみ感じた。
さすがNHK! シリーズらしいので、次も見ようと思う。

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あけまして おめでとうございます。

2015年、最初に世に出る仕事は、2月6日から放送の『セカンド・ラブ』
その次は、3月13日に宝塚大劇場で幕を開ける花組公演『カリスタの海に抱かれて』です。(東京公演は5月15日初日)
ぜひ、ご覧いただきたく、お願いいたします!

紅白と宝塚スカイステージのカウントダウンをザッピングしながら見ていました。
紅白では、薬師丸ひろ子さんの透明な歌声と、松本隆さんの歌詞に、一番グッと来ました。
「時の河を渡る船に オールはない 流されてく
 横たわった髪に胸に 降り積もるわ 星の破片」
松本隆さんの才能には、いつも震えます。

年末のエアアジアの事故。
マレーシア航空に続いて、東南アジアの空が何だか不気味です。
民主党の党首選が気になります。あんなに裏切られたのに、強く支持した日のことが記憶から消えないのでしょう。未練ですね。
株高、円安・・・。円安は、そんなにステキなことなのか、どうしてもピンと来ません。
そうは言っても、自分の仕事をコツコツやるしかないと思い直します。
エッセイにも、このページにも書いたことがあるのですが、ずっと昔、ある大物政治家(もう引退されている)が私に言いました。
「いつか天才的な政治家が現れて、劇的に何かを変えるまで、世の中は変わりません。おそらくあなたが生きている間に、その時は来ないでしょう。だから今は、流されて行くしかないのです。文句を言わず、あなたはあなたの仕事を精一杯やりなさい」
これは違うと、私は思います。
みんながささやかでも、声を上げることが大切だと思います。
にもかかわらず、年の初めにまた、この言葉を思い出してしまいました。不思議
な説得力を持っていて・・・。

最後になってしまいましたが、2015年が皆様にとって、よき年でありますよ
うに・・・。

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