ライブはいい!
今場所のお相撲は、面白かった。
白鵬と日馬富士の優勝決定戦も、見ごたえあったし・・・。
投げで勝つ力士がいなくなって久しいが、日馬富士は投げで勝つので断然いい。
来場所、日馬富士が綱とりに成功したら、横綱3人ともモンゴル人かと思うと、いささか複雑。
でも、国技館でライブで相撲を見ていると、外国人力士とか日本人力士とかは、あまり気にならない。
実は1週間前の中日に、両国国技館に相撲を見に行っていた。このページに書こうと思いつつ、アッという間に千秋楽になっちゃったけど・・・。
11年前に、翌週から始まる連続ドラマの宣伝をかねて、向こう正面に座って以来のことだ。
その時、仲良くなったNHKの相撲実況アナウンサーに、東西花道や、中継の副調整室などを案内してもらう。
何台ものカメラで撮る映像を、一瞬の判断で切り替えて行くディレクター、スイッチャーの判断は華麗。プロの仕事にほれぼれした。
力士の仕度部屋は入れないが、その前の廊下は、びんつけ油の匂いが満ちていて、独特の雰囲気だ。
取組みを終えて戻って来た力士の息使いは、小柄な私なんか飛ばされそうに荒い。
土俵の隅を飾る四色の房の鮮やかさもテレビではわからないし、一番一番、観覧席のどよめきが違うのに驚くし、力士の人気の差も手に取るように感じられる。
やはりライブは圧倒的にいい!
朝青龍の衰えはテレビでも明らかだが、生で見ると朝青龍には、他の力士にない華がある。花道に姿を現した時も、控えに座っている時も、朝青龍が華やかなのに驚いた。憎たらしいが、朝青龍が出ていないと盛り上がらないというのが、よくわかった。
白鵬は体も大きいし強いし、安定感は抜群だが、朝青龍ほどの華がないと思う。そういうことは、テレビではわからない。
芝居もテレビで中継すると、その面白みの半分も伝わらないのに似ている。
裸でまわしを締め、髷を結って、国技館の土俵に立ち、相撲を取っている姿には、日本人も外国人もないと感じるのも、ライブだからだろう。
どんなに便利になっても、その場にいるという重みは、その場にいる人にしかわからないという当たり前のことを、しみじみ感じた相撲観戦だった。
帰りにアナウンサーに案内してもらったちゃんこ鍋屋も、メチャメチャ美味しくて、「明日も来たいわ」と思わず言ってしまった。
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