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スラムダック・ミリオネアー

「スラムダック・ミリオネアー」を見た。
あれこれツッコミ所はあるし、好きなタイプの映画ではないけれど、よく出来ていると思い、頭が下がった。
生命力に満ち溢れたスラム街の子供達がいい。
それと、最後にみんなで妙なダンスを踊るのにたまげた。
インド映画は、必ずダンスのシーンが最後にあるらしいけど、あの暗い表情の主役が、いきなりハッピーな若者になって、妙な・・・というかダサイ振りのダンスを激しく、しかも長~く踊るのには呆然。
本編の雰囲気はかっ飛んでしまうけど、ブレヒトのいう“異化効果”の意味が、実感できたとも言える。
でも何より、この映画がスゴイのは、素人のスラムの子供達や無名のインド人俳優を起用していることだ。有名な俳優を使わなくてもアカデミー賞を制覇したところが見事。
日本のテレビ界、映画界でも、ここまで徹底的に新人ばかりで世界に通用するエンターテイメントを創る気概のあるプロデューサーはいない。
面白いものを創れば、必ず評価される。という本質を突きつけられた気分がした。

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