profile & book works top page
star
­

ガクッ・・・。

昨晩、日本脚本家連盟設立50周年記念のパーティーがあった。
脚本家の著作権を確立し、その権利のために戦って下さった今は亡き寺島アキ子先生や、その他の先輩達に感謝するつもりで、連盟員として出席した。
私の師匠、故・宮川一郎先生は、「寺島さんに感謝しないといけないよ。あの人は身を捨てて、後進の権利のために戦ってくれた。僕が脚本家になった頃は、再放送料なんてありえなかったんだから。今はいい時代になったんだよ」と、いつも言っておられたものだ。
パーティ―会場は盛況だった。
後ろの方で、偉い人のスピーチを聞いていたら、私の隣りに立っている青年が、壇上でスピーチされるNHK会長の写真をスマホで撮り始めた。「ナマ籾井、初めてですよ」とか言って。
その人は写真を撮り終えた後、私に話しかけて来た。
「大森さんですよね。“あさが来た” 面白く見てますよ」
「あの・・・わたし、大森美香さんじゃないですけど」
「失礼しました。 あっ! “花子とアン”だ。えっとお名前が・・・」
「“花子とアン”の脚本家は中園ミホさんです。でも残念ながら、私は中園ミホさんでもないんです」
「はれ~・・・どうしよう・・・最低だな、こんな間違え、すみません」
「いいえ、わたしは大石静です」
「え・・・・・」
「知らないわね」
「すみません、知りません。どんなもの書いておられるんですか?」
「ん~・・・大したものは書いてないわ」
「・・・・」
とても華やかなパーティーだったが、私的には出だしでガクッと来たパーティーだった(笑)

­
­

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.5012.jp/ohishi/cgis/mt-tb.cgi/959

­

« 前の記事 | 次の記事 »