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千林

先日行ったバーは「千林」という店名だった。
「一粒の花の種は地中に朽ちず、ついに千林の梢に登る」という言葉から取ったそうだ。
種は地中に埋もれるけれど、やがて木になり、千本の林となり、梢に咲き誇る、という意味らしいが、さらに続きがある。
「月も天にかかっているが、多くの水面に映って底に沈んでいる」
地中の種と天空の梢の花のように、すべての事象には逆の顔があるということだろう。
心に残る店名だった。

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