profile & book works top page
star
­

内向きな話ですが・・・。

今一緒に仕事をしているプロデューサーは33歳。
私が産んだ息子くらいの年齢だが、センスよく、その才能と頼もしさは抜群。
業界でも注目の才能だ。
思えば、私が結婚した時、私は25歳、夫は33歳。
夫の30代は正に人生のピークで、本当に輝かしい時代だったので、8歳年下の私には、ステキな存在に見えた。学歴がなくとも、お金がなくとも、この人の妻になりたいと思って一緒になった・・・のではなかったか。
そのことを、今一緒に仕事をしているプロデューサーを見ていて、突然、思い出した。
身長が180センチを超えており、手足の長い感じが、そのプロデューサーと夫は似ているからだ。少し猫背な感じも・・・。
現在の夫は、もうすっかり年老いており、毎日夫の顔を見ると、何でこの人と結婚したのかな? と心が混乱する。私も同じだけ年を取っているので、夫も同じ思いかもしれないけれど・・・。
積極的に別れる理由はないとは言え、一緒にいる意味も見い出せない。ここまで来たらどっちかが旅立つまで行くしかないな・・・と多分、夫も思っているのだろう。
でも、そのプロデューサーに出会ったことで、夫の輝かしかった時代が、私の中でふっと蘇った。
人生は無駄な時間、辛い時間の方が圧倒的に長いけれど、ステキな瞬間もあったのだな・・・と思う。
実感ももはや遠いけれど、この人の妻になりたいと思った日は、かけがえのない瞬間だったかも知れない。
人は老いる、人生は虚しいけれど・・・。

­
­

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.5012.jp/ohishi/cgis/mt-tb.cgi/935

­

« 前の記事 | 次の記事 »