2015年04月 アーカイブ
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大劇場千秋楽
宝塚歌劇花組公演『カリスタの海に抱かれて』&『宝塚ファンタジア』 本日、大劇場公演の千秋楽でした。
集客率95,5%で大入袋も出ました。
普通の劇場なら70%で大入ですから、席数2600席の大劇場を毎日2ステージ、95,5%も埋められる宝塚のパワーは、スゴイです。
宝塚の観客は保守的な方が多く、『ベルばら』とか『エリザベート』とか『ロミオとジュリエット』とか『風と共に去りぬ』とか、有名な大作に人気があるのですが、私が書いた『カリスタの海に抱かれて』は、新作でオリジナルで、誰も知りません。
それでもあえてオリジナルにこだわって、一か八かの賭けに出ました。
今はよかったと思いますが、初日から今日まで、客席がガラガラだったらどうしようと、東京にいても本当に不安でしたので、今日は繰り返されるカーテンコールを最後列で見つめながら、涙が出そうでした。
出演者もミュージカルとショーのハードな2本立てで、みんなフラフラですが、それを感じさせない舞台姿は、さすがプロだと思います。
トップスター明日海りおさんの人気はただ事ではないと、客席の熱気に再認識した千秋楽でした。
東京公演は5月15日からです。
幻影
時々、このページをご覧下さる皆様、更新もせず、すみません。
『セカンド・ラブ』が終わってから、すぐ次の仕事に入ったのですが、『セカンド・ラブ』が頭から抜けきらず・・・何だかちょっと混乱気味でした。
でももう大丈夫ですので・・・。
混乱している間にも、いろいろなことがありました。
米朝師匠の死、香港への取材旅行、獺祭の旭酒造桜井社長との対談、『カリスタの海に抱かれて』の新人公演、クローズアップ現代出演、フジテレビの番組審議委員会、向田邦子賞の選考会など・・・移動の多い慌ただしい1カ月でした。
若い頃、15時間でもぶっつづけで原稿が書けた頃のことが脳にインプットされているせいか、
その時の印象で仕事を引き受けてしまい、後でアップアップになると言う話を、向田賞の選考会の時、池端俊作先生にお話したら、
「誰の心の中にも、若手と呼ばれた頃の幻影が残っているんだよ。それが我々を苦しめるんだ」
とおっしゃいました。
ホントにそうだと思います。