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マカオの午


香港、マカオに行って来た。
実は香港ははじめて。
ウォン・カーウェイ監督の映画に出て来るようなランカイフォンやソーホーの街並みがたまらない。
急な坂道は、なぜか人の心をセンチメンタルにする。
マカオは２度目。
６年前に知り合いのお金持ちのプライベートジェットで、マカオに行って以来だ。一生に一度と思われる分不相応な旅だったけれど、物書きとしてはよい経験だった。
あれから６年、マカオはめくるめくような発展をとげていたが、ポルトガル領時代の面影を残す地域だけは昔のまま。
日本からもっとも近くでヨーロッパを感じることの出来る場所だと言う。
そのポルトガル的石畳の小道で、陶器の“馬”の置物を買った。
とてもモダンでパワーがある。
私の生まれ日は「戊午」で、命式の中の「午」と「丁」が守護神なのだそうだ。
ポルトガル料理も安くて美味しかった。
友人は、年に何回か、たった１泊でも香港に行き、ランカイフォンのバーでシャンパンを飲んで、英気を養うのだと言う。
私も香港ツーになりたいな～と思った。

2012年10月31日
大石 静
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