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長谷川博己


ブルネイに行った。
その旅行記は婦人公論の連載エッセイで書いているので、次に発売される号で読んでね。

猛暑の中、『セカンドバージン』のロケが続いている。
スケジュール上は9時から22時くらいまでの撮影だが、押せば25時にもなるのがドラマの収録。
スタッフもキャストも、それはそれは大変だ。
役者は華やかな側面と、地味で苛酷な側面の両方を抱えて生きている。どちらに偏ってもダメだ。
この作品で大抜擢の長谷川博己は、2008年の『四つの嘘』(テレ朝)、2009年の『ギネ』(日テレ)にもレギュラー出演していた。
『四つの嘘』の時は、本当にチョイ役だったけれど、才能は際立っており、これはいい! と思って途中から役を大きくした。
蜷川さんの舞台では主役も勤めているので、芝居の世界では評価の高い人なのだが、何とか彼を映像の世界でも羽ばたかせたいと、あれ以来思うようになった。
『ギネ』の時も藤原紀香の別れた夫を演じたが、この時は思うように役が膨らまず、この次こそ・・・と、密かに思っていた。
今回、NHKのプロデューサーに「男の主役、長谷川博己じゃダメかしら?」と言ってみた。ダメ元で・・・。
そうしたらプロデューサーも彼を知っており、「将来の宝となるように育てましょう!」と言ってくれて、とんとん拍子に決まってしまったのである。
こういう大抜擢は、他の局ではほとんどない。
鈴木京香と深田恭子に愛される役なのだから。
この二人の女優が並び立つことも、他の局の連ドラではありえない。
NHKならではのキャスティングである。
彼に決まった時は本当にうれしかったのだが、台本を書いていくうちに、あまりに大役なので、時々不安になった。大丈夫だろうか・・・って。
しかし、ここまで来たら信じるしかない。
主役として堂々と存在し、大きく羽ばたいて欲しいと、毎日祈っている。まるで母親みたいに・・・。
自慢じゃないが、私が「いい!」と直感した男優はみな育つ。
内野聖陽しかり、佐々木蔵之介しかり・・・。
だからきっと、彼も大丈夫だろう。
何年か経つと、引く手あまたになり、私のドラマになんか出てくれなくなるんだろうな。
内野聖陽にも、佐々木蔵之介にも、断られっぱなしだもの。
ま、それもいいんだけどね。

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