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天才の死

春は別れの季節だと3月25日に書いているが、桜が満開になり、あの世とこの世が近づいたような気がした瞬間、何度も連載エッセイでコンビを組んだイラストレーターの阿部真理子さんが逝った。
突き抜けた才能の持ち主だったので、天才は長生きできないんだな~・・・としみじみ思う。
亡くなる1ヶ月前に、一緒に連載していた時のイラストの原画が、「いつも誉めてくれてありがとう」という短いメッセージとともに送られて来た。
原画を手離すなんて不思議だと思ったが、死の病だとは想像もしなかった。
あれはお別れだったのね・・・。
このページの2009年8月12日に、送られて来たイラストが載っている雑誌のページを、くしくも私は写真に残している。
よかったら見てみて下さい。
くわしいことは5月初旬に発売される婦人公論の連載に書いたので、そちらで読んでいただきたいのだが、年齢的にはかないとは言え、現役として最高潮の時にさっと逝ける人はカッコイイ。
井上ひさし先生も、今まさに蜷川演出で新作の稽古中の死。
巨人軍の木村拓也コーチも去年まで現役で、今年コーチになりグラウンドで倒た。
私もそんな風に幕を閉じたいものだと、心から思う。
どう死ぬか・・・いつも考えているけれど、こればっかりは、私が踏ん張ってもどうにもならないからな・・・。

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