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通し稽古

昨日は『愛と青春の宝塚~恋よりも命よりも~』の、稽古場最終通し稽古を見に行く。
体調を壊しており、稽古場にずっと行かれなかったので、久しぶりにスタッフキャストの顔を見た。
キャストは4組あるが、昨日は湖月わたる、貴城けい、大島れい、映見くらら組の通しだ。この組は2日の初日を飾る組である。
オーケストラも入り、衣装もつけての通しで、一同緊張。
演出の鈴木裕美さんが「今日は早変わりのテストもあるので、イマイチ芝居に集中力がない」と言っていたが、初めて通しを見る私からすると、密度の濃い仕上がりで感動。
元タカラジェンヌ達のナチュラルな芝居が心配だったのだが、かなり稽古もつんで、劇中劇と日常の芝居の差が鮮明に出ており、ホッとする。 同時に演出家の苦労が、しみじみ感じられた。
数少ない男優の中では、本間憲君のダンスが秀逸。
船の上で貴城けいさんと踊るシーンは、明日死ぬかも知れない海軍中尉と、彼を愛したタカラジェンヌのデェットで、映画タイタニックの1シーンのように超ロマンチック。
三木たかし先生の曲も美しく、そのシーンを見ていたら、いい年をして、私も恋がしたくなってしまった。
本間君は10代の頃から知っているが、あの頃は特別透明感のある少年で、もうそのまま連れて帰って、家に飾っておきたいくらいかわいかった。昔から世界に通じる才能を持ったダンサーだったから、もっともっと大きく羽ばたいて欲しいと思い、心を込めて、今回は彼の役を書いた。
テレビ版では中村トオルさんがやった役だが、舞台版は本間君に合わせて、設定を一部変更。ダンスシーンも増やす。
主役、リュータンを演じる湖月わたるさんは、宝塚時代も背の高い見栄えのいいトップスターだったが、今回も劇中劇の男役はうっとりするほどステキッ。トップスターが恋にめざめる所は、舞台人の突飛さと女心のかわいらしさがせめぎ合っていて、おかしくもあり、切なくもあり・・・。人生ってこういうもんだよな~と思う。
演出も曲もいいが、台本もいい! すみません、久々の自画自賛・・・。
テレビドラマとして作った本作をミュージカルにするのは難しい作業だったが、やってよかったと思う。
今日からコマ劇場での仕込み、テクニカルリハーサル、通し、ゲネプロ(マスコミ公開)、プレビューと、劇場の中で更にグレードアップしていくと思うので、一人でも多くの方にご覧いただきたい。
公演後半はもうソウルドアウトなので、ご覧になる方はお早めに劇場へ!

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