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硫黄島(イオウジマ)

必修科目の話の続き。
歴史教育が必要だと前回書いたが、中学生や高校生の修学旅行を「硫黄島」にしたらいいと思った。何と硫黄島は東京都なんだそうだ。まずは東京都の中高生に行ってもらいたい。
なぜなら、不謹慎と言われるかも知れないが、日本人にとって、太平洋戦争とはどういうものだったかを、身に沁みて感じるのが、何よりの歴史教育だと思うからである。
クリントイーストウッドが硫黄島決戦を日米双方から見た二本の映画を撮り、先頃、一本目の『父親たちの星条旗』を試写会で見た。
『ミリオンダラー・ベイビー』よりずっと面白かった。これから見る方のために多くは語らないけれど・・・。
あの映画を見て、政治家は靖国神社よりも、未だ回収されない遺骨がごろごろしている硫黄島へ、手を合わせにいった方が、ずっと意味があるとも思った。
毎年、あちこちの激戦地に行って慰霊するなら、誰も異議を唱えないだろう。戦前の全体主義的思想を色濃く残し、宗教色もある靖国神社に行くより、ずっと説得力があり、他国も文句は言わないだろう。
今は自衛隊の飛行場があるだけで、一般人の立ち入りは制限されていてるそうだが、ぜひとも生きた歴史の勉強を硫黄島で行って欲しい。
灼熱の壕の中で焼き殺されたり、自決して果てた日本兵の絶望の一端でも感じられたら、中高生は、イヤでも考えると思う。
何を考えるかって?
そりゃあ、「愛国心」なんてものは、お上に押しつけられるものではないと言うことをだ。平和のための軍隊なんて存在しないということをだ。

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