政治的公平性
7日に、BPOの放送倫理検証委員会は、「2016年の選挙をめぐる テレビ放送について」という意見書を出した。
8日の毎日、朝日、東京新聞の朝刊にも載っている。
BPOは、選挙期間中も報道は自由であるとし、政治的公平性は、発言の回数や時間と言った「量」ではなく、「質」で保つべきだとして、「一部の立候補者を重点的に取り上げることは、政治的公平性を欠くことにはならない」と結論づけた。
政治的公平性を盾に、放送局に対して監視を強める政府をけん制し、臆することなく自由な放送を! とテレビ局を鼓舞したとも言える。
胸打たれた!
記者会見した放送倫理検証委員会の川端委員長は「放送をしなければ批判も受けないと考えるようになれば、困るのは視聴者だ。視聴者が正しい判断をできるように放送するのはメデイアの責務だ」とも言っておられ、さらに「選挙期間中に、真の争点に焦点を合わせて、各政党、立候補者の主張と違いとその評価を浮き彫りにする挑戦的な番組が目立たないことは、残念と言わざるをえない」とも言っておられる。
本当に川端委員長は骨があるな・・・と思った。
テレビ報道の現場の人達が、この意見を聞いて、どう思うか。
変わるか・・・変わらないか・・・自粛ムードを払拭できるか・・・。
報道ではないが、放送に関わる仕事をしている身としては、この意見書は相当な前進であり、勇気づけられる内容だった。
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