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さすがNHK!

今、NHK総合で『私が死にたくなる時』という番組を見た。
たまたま見てしまったんだけれど、スゴイ番組だった。
見てたら、私も死にたくなった。
死にたい人が、生きてるのもいいかな…と思う方向に行くための番組なんだろうけど、思いっきり死にたくなった。
私は実は、時々死にたくなるし、朝起きて、「ああ又今日も一日生きないとならないんだ」と暗い気持ちになったりする鬱傾向がある。
自殺した人の話を聞いても、死にたかったんだから、それでいいじゃない。自分の命、どこで終わっても、まわりがとやかく言うことはない、と思う。
だから、死にたいと思う人を励ましたいとか、生きてる意味を見出して欲しいとかも思わない。
驚きもしないと思って見ていたが、これをやるNHKの肝の据わり具合がスゴイと思った。それが衝撃的だ。
母親が離婚して、祖父母の家で暮らすことになり、厳しい躾で、時に暴力を振るう祖父母に、心を閉ざすようになった人の話は、少年時代のその人が見えるようだった。
目に見えるように語れること自体、自己分析力は見事だし、とても聡明だと感じたけど、でもその人は、基本死にたい人。
他の人も、自分を実によく見つめているし、話も上手で、ううう~苦し~と思いつつ、見入ってしまった。
そして、出演した人にとって、テレビに出て全国に向かって自分を語ったことは、鬱の治療になったのではないかな、と思った。
語る場所、語る相手が、やはり人間には必要だ。
私はちょっと、つられて死にたい気分になっちゃったけど、見事な番組だったと思う。

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