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惜しまれる命

諏訪大社の御柱祭で、人が2人死んだというニュースを知った。
人生真っ只中の男性ふたりの死。
この人達は、人々の平安のために死んだのだと思う。
無念だが、神事には“いけにえ”が必要なのだと、改めて感じた。
中国の秘境雲南省の古代遺跡で見た青銅器の蓋には、いけにえとして殺された男の首のない死体と、泣き崩れるその妻の姿が、ドラマチックに小型人形で造形されていた。
博物館の館長さんの話では、村の人々の平安を守るために“いけにえ”になる人間は、その村で一番将来のある、一番みんなに愛されている、一番能力のある人間でなければならないのだそうだ。
諏訪のニュースは私に、この話を思い出させた。

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