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才能

4月4日(金)の夜、花粉症で死にそうになりながら、六本木にバナナマンのライブを見に行った。
『暴れん坊ママ』の時、日村さんが出演していたご縁で招待してもらったのだ。
素晴らしかった。
ネタも面白いし、二人の気合と集中力の高さが見事。お笑いの人は、厳しい所で日々精進しているのだと思い、頭が下がった。
六本木からの帰り道、私ももっと自分に厳しく生きなければならないという真摯な気持ちになって、我ながら驚いた。

5日の昼間、NHKハイビジョンで「カラヤン」についてのドキュメンタリーをやっていた。
20世紀が生んだ最高の指揮者カラヤンとバーンスタインを対比的に解説する内容だったが、どちらもその風貌が圧倒的に美しいのに息を呑んだ。
交響楽団との稽古風景も、とにかく美しい。演奏者へのダメだしも、あの顔で言われたら、何でも納得してしまうだろうと思うくらい・・・。
人の美醜は、その本質的な力に関係ないと言うのは建て前に過ぎないことが、実感できる。美しいというのは圧倒的才能だ。他の才能をバックアップする力をも持つ才能である。
原稿を書かなければと思いつつ、画面に吸いつけられるように動けなかった。NHKはこういう番組を時々創るから、やっぱりスゴイのかも・・・。
カラヤンが亡くなった後、ウイーンで行われた追悼演奏会で、マーラーの交響曲5番(だったと思うけど?)を指揮するバーンスタインの、悲しみに満ちた表情を見ていたら、涙が出てしまった。

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