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彼女の心意気

去年の6月、それは大河ドラマ『功名が辻』の「本能寺の変」の放送の前夜だった。赤坂のやき鶏や「なかいち」で友人と飲んでいたら、隣のテーブルに若い女の子達がいた。その子達はNHKの報道局でアルバイトしているそうで、その中の一人が、「私、ドラマ部で仕事したいんですけど、どうしていいかわからないんです」と言うではないか。
酔っていたせいもあって、私はかなり勢いよく、こう答えた。
「そんなの待っていたって誰も気づいてくれないわよ。明日、ドラマ部に行って直訴しなさい。とりあえず、大河ドラマのプロデューサーの○○さんを呼び出して、お願いしたらどう? 何なら私の名前を出してもいいわよ」
彼女は本当に翌日、ドラマ部で○○プロデューサーに直訴。○○プロデューサーも、彼女のガッツに胸打たれたのか、それからいろいろと相談に乗ってくれるようになり、ついに8ヵ月後、彼女はドラマ部で働けることになった。
名前も忘れていたが、私のホームページを見ていた彼女が、夫のイラストの個展の最終日にひょっこり来てくれて、たまたま会場に居た私と再会。彼女がドラマ部に雇われたことを知った。
リスクを背負うことを嫌い、捨て身で勝負に出ることをしない若者が多い中、彼女のような人がいることに感動した。
いい話でしょ?

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