映画「子ぎつねヘレン」を観て思い出したこと
昨日、出張から帰った足で、子どもたちと、
映画「子ぎつねヘレン」を観に行った。
ここオホーツク(網走や小清水)を舞台に撮影されたことは
もちろんだが、数年前、原作者の竹田津 実氏の講演を聴いた、
というのも、初日にこだわって観にいった理由である。
私が愛するオホーツクの自然と日常を舞台に繰り広げられる
子どもと動物と、獣医さんと家族のふれあい。
最近の映画としては、迫力もドキドキ感も少ないだろう。
でも、忘れていた「何か」をよみがえらせてくれる。
子どもたちと一緒に観てよかった、と心から思う映画だった。
#原作とシチュエーションは違うが、要素はしっかり押さえてある。
#ワーナーマイカルシネマズ北見では地元の映画館ということで、
#撮影に使った品やロケ写真を展示してあった
そして、私は、自分自身すら忘れかけていた「思い」を思い出した。
長くなるので、以下は、お暇な人だけどうぞ・・・
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本当は「社長じゃなくて先生になりたかった」という
話をよくするが、もっとさかのぼると、本当に本当は
「学校の先生じゃなくて獣医さんになりたかった」
小学1年生のときに拾った子猫を育てはじめて以来、
捨て猫をみつけるたびに、家に連れて帰って育てた。
子を育てる母猫の幸せそうな顔を見るのが好きで、
避妊手術をすすめる大人たちに反抗し、気がつくと、
その数は20匹以上になり、我が家は猫屋敷と呼ばれ、
わざわざ我が家の庭に猫を捨てに来る人も・・・。
でも、捨てられた猫に罪は無いと、飼ってしまう。
そして幼い私は、愛する猫たちの「生」と「死」に何度も遭遇した。
病気で死んだ猫もいた、車に轢かれて死んだ猫もいた。
つらいつらい死がたくさんあった。
映画「子ぎつねヘレン」には、ヘレンを生かすために
幼い太一が、むりやりミルクを飲ませるシーンがある。
同じことをしていたあの頃の自分がよみがえった。
母猫とはぐれた、まだ目の開かない赤ちゃん猫に、
スポイトを使って必死にミルクを飲ませていた自分。
でも結局、栄養不足で、だんだんと死に至る子猫を、
泣きながら、夜中まで、でも、あきらめずに看ていた自分。
「子ぎつねヘレン」を見て涙する人は多いだろうが、
最初のミルクを飲んだシーンで泣いたのは私ぐらいか。
竹田津 実氏の講演で印象的な話がある。
「怪我をした動物を必死で病院まで運んでくるのは、
小学4年か5年生ぐらいまでだ」
人は大人になるにつれ、知らないうちに大事な何かを
忘れてしまっているのかもしれない。
#ちなみに、獣医さんを目指さなかった理由は、
#動物に注射をしたり、解剖したりすることが怖かったから。
#実は、気が弱かったりするのだ(爆)
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